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   おくちは災いのモト

Out of the mouth comes evil.

もんじゅの表の顔

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「ええのは名前だけやん・・・」

先週、事故後の処理で話題になっていた「もんじゅ」。→コチラ
今日はそのもんじゅを含む「核燃料サイクル」について、
簡単に書きたいと思います。(ちょっと長いけどついてきて!)

もんじゅは、福島のような一般の原発「軽水炉」とは違う、
「高速増殖炉」というものに属し、非常に特別な使命をもつ。
そしてその使命には表と裏の2つの顔がある。

1つめは「核燃料サイクル」という表の顔。
その仕事は、軽水炉でできた「使用済み核燃料」から取り出した
プルトニウムを燃料にして電力をつくり、なおかつ燃やした以上の燃料をつくる。
資源の少ない日本にとっては「夢の原子炉」というわけだ。

2つめは「核兵器の材料製造機」という裏の顔。
もんじゅでつくられた燃料には、核兵器がつくれるほどの
「高純度のプルトニウム」が含まれる。
長崎に落とされた「原爆」はこのプルトニウムを使ったものだ。(コチラをご参照ください)

次はそれぞれを詳しくみてみよう。
1つめの使命である表の顔「核燃料サイクル」の構想図。
なぜ構想か?というとまだ完成していないから。

譬ク辯・侭繧オ繧、繧ッ繝ォ縺ョ蜈ィ菴灘ワ_convert_20110624234857

*黄色  :稼動中
 オレンジ:青森県むつ市に建設中。現在中断。
 ピンク :再処理→青森県六ヶ所村に建設中。トラブル続発で計画遅延。
             現在は英・仏に委託。
      MOX燃料加工→建設予定。現在は海外に委託。
                 (英・仏で再処理されたプルトニウムを使って加工)
    ⇒海外に委託     

   青 :もんじゅ→福井県敦賀市に建設中。トラブル続き。たぶん完成しない。
      燃料加工・再処理→まだ無い。

    ⇒つまり日本にあるのは黄色だけ

この図は大きくふたつのサイクルがあるように見えるが、
本来のもんじゅの使命である「核燃料サイクル」は右側の青いほう。
ご覧のように施設はまだ完成していない。
完成していないばかりか、1995年にナトリウム漏れ火災事故が発生し、
現在まで停止している。
というわけでその材料である「使用済み核燃料」はたまる一方。→コチラ
そして、先日落下物事故の後処理のため作業をおこない、
このまま上手くいけば今年度中に40%出力試験を行う考え。
だが、京都大学助教小出裕章先生の見解は、その開発の難しさのために
完成予想時期がどんどん先伸ばしになっている現状からみて、到底実現は
不可能だろうとのこと。

さて、このもんじゅ(=原型炉)には兄弟分がいる。
茨城出身の「常陽」(=実験炉)。
日本で最初の高速増殖炉であり、高速増殖炉の開発のために技術的経験を得る
ことを目的として建設されたが、2007年に事故をおこしてから運転休止中。
*原子炉を実用化するためには、
 実験炉→原型炉→実証炉という順に大きくしながら開発をすすめる。

次はこの「高速増殖炉」は、いったいどれぐらい危険か?
それは以下の理由を見ればわかるように、一般の軽水炉以上にとても危険。
大きな事故がおこれば、フクシマの比ではない。
その危険な特徴は・・・
1.核暴走(核爆発)しやすい。
2.冷却材にナトリウムを使う。
  普通の原発は、炉を冷やし、熱を取り出すのに水を使うが、高速増殖炉はナトリウム
  という金属を98度以上に熱して液体にして使う。(水銀のような感じ)
  このために様々な危険が生じる。
3.猛毒のプルトニウムを燃料にし、それを増やす。
4.構造に無理があり、特に地震に非常に弱い。
→詳しくはコチラ

最後はお金のはなし。(2009年までで)
今までもんじゅにかかった費用→9032億円(1日5500万円!
今まで常陽にかかった費用  →1728億円
関連研究開発費         →6161億円
燃料製造施設          →1699億円  計18620億円(=約2兆円!

これらのお金は全てわたし達の税金や電気代として支払われるもので、
軽水炉も含めて原発で生まれる電力は、ぜーんぜん安くないのだ。

簡単にまとめると、「高速増殖炉」は
1.いくら開発に時間とお金を使ってもできる可能性がない。
2.危険すぎる。
3.維持・管理費に莫大なお金がかかる。

以上のような理由から各国はどこも手を引いているのに、日本だけ
夢をみているのか、他に理由があるのか(→可能性大)未だに諦めないでいる。 

長くなったが、大事なことなので最後に・・・。
左側のサークルについて。
これは「プルサーマル」といって、本来ならもんじゅに投入するはずの
英・仏で再処理された燃料(プルトニウム)を使って発電させるというもの。
もんじゅが完成しないため、再処理された余剰のプルトニウムを減らす、
苦肉の策
がプルサーマルというわけだ。
しかしそのプルトニウムは、プルサーマル専用の原子炉で燃やすのではなく、
一般の軽水炉で燃やすため、危険な原子炉がより危険になる。
灯油のストーブでガソリンを燃やそうとするのと同じなのだ。
*現在プルサーマルを実施している原発は、
 福島第一3号機の他、玄海(佐賀)、伊方(愛媛)、高浜(福井)。

参考)ストップ・ザ・もんじゅ
  「隠される原子力 核の真実」小出裕章 著


核燃料サイクルの中で重要な役割(再処理)を果たす、青森県六ヶ所村の現実



関西のみなさま!
フクシマから離れているので、油断してはいませんか?
福井県にはもんじゅ以外にも、運転開始から30年以上経った
(40年以上経ったものもあり)ヨボヨボで危険な原子炉がわんさかあります。
見てビックリ!→コチラ
(ちなみに他国の原発の耐用年数は、大体22年です。)
大きな災害がなくても、原子炉の老朽化はそれだけで十分危険です。
福井に何かあったら、関西の水がめ琵琶湖も間違いなく汚染されます。
若狭では過去に大きな地震や津波もありました。
こんな状況でも原発をすすめていく国や電力会社、株主の頭は・・・・
間違いなく虫わいてる・・・。

やっぱり黙ってたらアカン!

さてさて次回は「もんじゅの裏の顔」について書こうと思います。



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  1. 2011/06/30(木) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

共感!城南信用金庫さん

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「アカンもんはアカンねん・・・。」

うちの新聞は朝日新聞。
震災直後の記事は、テレビよりもマシ・・・。
という程度のものだった。
でも近ごろの朝日はいい!
毎日新聞読むのが楽しくなってきた。
(腹の立つ記事が多いけど・・・)

今日もそんな朝日新聞からのネタ。
震災後すぐに、脱原発宣言をした「城南信用金庫」理事長
吉原毅さんのインタビュー記事がオピニオン欄に掲載されている。

朝からとても感動していい気分になったので、抜粋しようと思ったら
全文を転載(書き起こし?)されてた方のブログがあったので、
ありがたく拝借することにしました。
その中で、特にわたしの印象に残ったことば・・・
「今回の原発事故は人間の思い上がりを象徴するもの。
 このような技術文明は近代合理主義の行き着いた果ての姿かも。」
「企業は人間と一緒。お金を稼ぐだけじゃなく、理想も魂もある。
 企業も正しいと思ったことは発信すべき。そこで働く人たちの
 誇りにかかわること。」
他にもいいこといっぱい発言されてるので是非読んでみてください。
 →コチラがその記事

理事長の動画


城南信用金庫のHP→コチラ

こんな企業がもっともっと増えたらいいのにな!

関連記事→東芝の素顔から「おカネ」と「モラル」について考える

今日のオマケ・宮崎さんも!→★



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  1. 2011/06/29(水) |
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  4. 脱原発

核燃ゴミ増殖

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「えっ?日本ってゴミだらけなん?」

6月26日の朝日新聞の朝刊。
昨日もちょっと触れましたが、使用済み核燃料について書かれていました。
わかってはいましたが、あまりにもショッキングな内容だったので、要約してみました。

その前に、まず頭にいれておくこと。
日本の原発は、原発から出た使用済み核燃料から使える燃料(プルトニウム)
を再処理工場で取り出して、核燃料サイクルというしくみのもとで動かす予定。
そして最終的に要らなくなった放射性廃棄物(核のゴミ)は地層処分を予定している。
(海外では再処理せずに、そのまま地層処分される所が多い。→コチラ
ただし、核燃サイクルに必要な再処理工場も、地層処分する最終処分場すらない。
(再処理工場ができたとしても、全国の原発から1年間に発生する8割しか処理できない)
つまり現在、使用済み核燃料は再処理もできずにどんどん貯まっていく一方である。
そして、再処理されなければ高い放射能をもつゴミでしかない。
*現在一部の使用済み核燃料は、仏と英で再処理されています。

また、原発から出た使用済み核燃料は、そのまま再処理工場へ行くわけではなく、
いったん原子力発電所内や、建設中の青森県六ヶ所村再処理工場内のプールで
冷却するため、3年以上保管される。

ここからが本題。
「満杯は目前 行き場なし」・・・
このプールの貯蔵量がいずれももうすぐ満杯になるというのだ。
各原発内のプール→7割埋まっている
六ヶ所村のプール→9割埋まっている
プールが満杯になれば、原子炉内の燃料を取り出して交換することができなくなり、
原発の運転を続けられなくなる。
そこで一部の原発では、敷地内に別の建物を設けて、プールではなく中間貯蔵施設
として容器に入れて保管する方式(乾式貯蔵)で保管している。
また青森県むつ市で建設中の中間貯蔵施設も震災後工事が止まり、今後の対応も慎重だ。

「プールに密集 リスク増大」・・・
窮余の策として、たまり続ける核燃料の保管場所を確保するため、
各電力会社が取り組み始めているのが、「リラッキング」という方式。
通常の使用済み燃料は安全性確保のため、一定の間隔をあけて保管されているが、
この方式を採用することで、間隔をつめてより多くの燃料を保管することができる。
中部電力浜岡原発の廃炉作業に入っている2号機では、当初の設計容量の38%を
上回る1164体を収容している。
そして全国では、29基がリラッキングなどで貯蔵能力を向上させている。(朝日新聞調べ)
しかし当然、「燃料同士が過密になり、過酷事故時に損傷して臨海反応が起こる
可能性が高まる。その場しのぎに過ぎない。」
と明治大学勝田忠広准教授(原子力工学)は指摘している。

プールは原子炉建屋内にあり、外部から遮るものは鉄筋コンクリートの壁ぐらいしかない。
圧力容器や格納容器に包まれた核燃料と違って、ひとたび壊れれば、高濃度の放射性物質の
飛散の恐れが高い。


こんな実状です。
「安全性を確認できた」「より安全の強化に努める」
「脱原発に傾けば国民の生活がどうなるのか(前原外相)」
など言っても、じゃあ、このゴミいったいどうするねん???????
再処理工場ができたとしても、その燃料をつかって動かす「もんじゅ」
さえもその複雑な構造ゆえ依然としてできない。
(小出先生はおそらくこのままずっとできないだろうと言っている。)
原発を動かしたあとの使用済み燃料の行方が決まってないというのに、
これ以上ゴミをふやし続ける気持ちが全くもって理解できない。

それに、今や各地にある5万8千体の使用済み核燃料
(=高レベル放射性廃棄物)の存在は、はっきりいって
原発本体よりも恐ろしい。
しかもリラッキングなんてことしてるなんて身震いがした。
そんなことして「安全の強化」とはよく言えたものだ。
関電も「でんき予報」する前に、「ゴミ予報」出せばいいのに。
でも、もうすでに赤信号点滅中か・・・。

この地震大国においては時限爆弾を抱えてるも同じで、
まるで三流のホラー映画・・・。
あーこわっ。

やっぱり原発信奉者の頭、虫わいてるわ・・・。

追加)核のゴミ置き場について小出先生も語っておられます。
   (この方のブログとても参考になります。書き起こしもして下さってます。)
   →コチラ



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  1. 2011/06/28(火) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

節電のイミ

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「あっついなー」

急に暑くなってきましたね。
ここ大阪もこの数日間、真夏並みの暑さです。
うちのイヌ達も涼しい場所を求めて、ウロウロ→バタッ(倒れこむ)
を繰り返しております。

さてさて節電、節電と言われているこの夏ですが、
みなさんのお気持ちはいかに・・・?
わたしの周囲では、
「今年はクーラーつけるのは気がひける・・・」
「節電って言ってるから仕方なしに・・・」などの声が多く
わたしの印象としては、やらされている=消極的な感じをうけます。
中でも一番驚いたのが、
「電力足れへんなんてウソらしいで。今まで通り使っても大丈夫やねん。」
と半分正解なような不正解のようなことを言う人がいたことです。
正解 →日本国内全体で見ると確かにそうだと思う。
     ただし休止している火力などの稼働率を上げたり、ピークシフトや
     ピークカットなどの何らかの措置が必要。
不正解→関西は原発依存率50%と高く、他地域とは違う。
     また、現状のまま(需要に合わせた供給=際限なく使う、他エネルギーの追加無し)
     ではピークに不足。
・・・というのがわたしの見解です。

でもそんな「消極的節電派」の人たちはけっして原発推進ではなく、
わたしと同じように脱原発派だったりするわけです。

では「積極的節電派」のわたしとの温度差の違いはなにか???
・・・考えてみました。

それは原発に対する意識の違い。
脱原発におけるモチベーションレベルの違い。
・・・だと思います。
わかりやすく言えば、勉強しない子どもに、ただ勉強しろと言ってもしないのは、
その子どもに勉強する強い動機がないから。
勉強する意味、強い動機があれば、自然と勉強するという行動に結びつくと思います。
置き換えれば、原発についての正しい知識と「1基でも原発をなくしたい」、
「人類はエネルギーを浪費し、環境を著しく破壊している」という強い思いがあれば、
積極的に節電するという行動に結びつくと思います。
つまりエネルギーに対する意識と節電への自覚は密接で、その関係は比例します。

また「なぜフクシマがこんなことになったのか?」をひとりひとりが考え、
国任せにしていたエネルギー問題を、自分自身の問題として捉えなければ、
結局また第2第3のフクシマが生まれることでしょう。

1年のうちでもっとも電力を使う夏だからこそ、
より電気を身近に感じ、今までの生活、くらしを見直す・・・。

日本国中のみんなが、今年の夏をそのきっかけの年に
して「積極的節電派」になってくれればな・・・と思います。

追記)最近の朝日新聞は生まれ変わったかのよう。
    震災直後からとは大きく変化している。
    昨日は使用済み核燃料の処分問題、今日は「菅vs官」を追及している。
    昨日と今日の朝日新聞は必読に値します!



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  1. 2011/06/27(月) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

もう夏!?

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万代池

いやー。
すっかり夏ですね。
まだ梅雨は明けてないですよね!?
毎週(?)日曜日、万代池のふじ棚下でランニング後の小宴会をしている
おっちゃん達・・・。
今日のビールのあては冷奴でした。
夏やねー。

IMG_2579_convert_20110626144527.jpg IMG_2587_convert_20110626144651.jpg

そしてわたしも我が家も夏バージョンに衣替え。
この数日で、厚手のカーテンを洗濯、ベランダには簾を吊り、
布団も夏布団に替え、今日はカーペットを洗いました。
ついでにイヌも・・・と思いましたが、今日はもうムリ。
疲れました・・・。
そしてイヌ散歩の靴も、スニーカーからビーサンに履き替え快適です。

真っ青な空を見ていると
海に行きたーい!川で泳ぎたーい!と叫びたくなりましたが、
もう行けないんだと思うと悲しくなりました。
子どもはもっとつらいですよね。
あーあ・・・。

今晩は1年ぶりのベランダご飯(略してベラ飯)でもしようかなー。
おっと、泡ワイン冷やしとかないと!



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  1. 2011/06/26(日) |
  2. くらし
  3. | トラックバック:0
  4. 脱原発

電力の地産地消

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ブルガリア ソフィアの市場

地産地消、自給自足・・・。
このことばを聞くと、田畑をイメージされる方は
少なくないと思う。
農産物などの物流コストやそれに関わる消費エネルギーを抑えた
環境にやさしい日本古来のシステムだ。

実は電力にもそれはあてはまる。
原発は、福島のように地元でつくった電力を遠い東京などの
都会へ、長い送電線をつかって送る。
それは農産物と同じようにコストやエネルギーもかかるし、
電力の無駄(ロス)も生む。
また農産物と電力は「生もの」という点でも似通ってる。
(電力も貯めておくことができない。)
電力発電も第一次産業と同じなのだ。

それじゃあ、これからの電力のあるべき姿は、農産物と同じ
「地産地消」「自給自足」でいいのでは?
と試行錯誤している自治体がある。

ひとつは高知県梼原(ゆすはら)町。
風車でつくった電力を四国電力に売り、それで得た収益を
他のエネルギー財源にするという循環をつくることに努め、
風力以外では小水力発電、太陽光発電など多彩な環境政策を
町民が前面にたってやってきた。
しかも財政は県内トップの健全性と安定性を誇る。
山奥の過疎の町に、7人もの医者がいる。
町立病院の経営は黒字を続けている。
隣町で放射性廃棄物の最終処分地を誘致する動きが出たときは、
他の自治体に先駆け反対を表明した。
惜しまれつつ自ら退いた中越前知事の名刺裏には、風車の写真に
「国家の実力は地方に存する」と記されている。
国政が地方を切り捨てる時代に、地方の実力を実績を持って主張する自治体である。
(朝日新聞 6月11日be フロントランナー抜粋・要約)

もうひとつは、わたしの原発反対のきっかけとなった、山口県上関町原発建設
予定地の対岸に位置する、瀬戸内の祝島(いわいじま)。
(この島についてはまた後日、別記事で書きたいと思う。)

現代社会は中央集権的なしくみで成り立っている。
電力も例外ではない。
福島のように地方に危険とゴミを押し付けて、都会はひたすら利便性を追求する。
中央ありきの地方なのだ。
そして地方で生み出されたお金は、電力をはじめその土地以外のものを
購入することで消費され、出ていき、一方向にしか流れない。
それを地域で自然エネルギーをつくり、使い、生み出したお金は、
その土地で回し循環させることで豊かさにつなげる。
また余った電力を野菜や魚を売るように都会に売ることもできる。
そんな小さな地域型の発電所がたくさんできれば、今回のような災害があっても
リスクは分散され強いエネルギー供給システムにもなる。

原発のように中央(都会)が弱い地方をいじめるようなシステム
(危険なものを金の力で押し付ける)ではなく、その地域の特性を
生かしたエネルギーづくりは、自らを自立させ、自然も心も豊かな
日本をつくっていけることだと確信する。

エネルギーがないとヒトは生きてはいけない。
だからエネルギーの奪い合いで戦争もおこる。
それほどわたし達にとって大きな存在なのである。
エネルギー政策は国のあり方そのものだと言っても過言ではないのだ。

わたし達は今きっと考えている以上に大きな転換の時を迎えようとしている。
だからこそ、今ひとりひとりがこの課題に正面から向かわなければ、
この国はきっと、これから先何も変わらないだろう。

参考)「世界」5月号 飯田哲也×鎌仲ひとみ対談


   
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  1. 2011/06/25(土) |
  2. 自然エネルギー
  3. | トラックバック:0
  4. 脱原発

脳みそ吸い取りマシーン

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「知らんまに脳みそ吸い取られんでー」

わたしのブログへの訪問者は大阪の人が多い。
というのもフクシマをきっかけに、4月末からブログを始めるにあたって、
わたしが住む大阪の知人友人に連絡したからだ。
大体毎日20人前後の方にご訪問いただいているローカルなブログ。
希少な読者のみなさま、ありがとうございます。

それが先日、その数がなんと130人!になったのだ。
いったいなにがおこったのか!?
検索のキーワードを調べてみると、「再生エネルギー固定価格買取法案」。
わたしがその日の数日前に書いた記事(→コチラ)を検索して
来られた方が大多数だった。

来られた方の時間帯はその大半が午前中。
もしや!と思い新聞のテレビ欄をみると
そのテーマを扱った情報番組が午前中にあった。
恐るべしテレビのちから・・・。

今まで国や電力会社もテレビを使い、「原発はクリーンで安全。」
とわたし達を洗脳し続けてきた。
震災後、今やそう思っている人も少なくなってきたとは思うが、
今度は「原発がなくなると電力不足になる」という洗脳をしている・・・。

わたし達は、自分自身で考え行動していると思っていても、
実は知らず知らずのうちに、テレビを含むマスメディアに誘導
され行動していることは少なくない。
でないと企業は高いお金を支払って広告なんかしない。
人の心を操りたい人間にとってそれらは非常に便利なツールなのだ。

また、テレビをみて世の中がわかった気になっている人は多い。
でもそれは、それを作った人の世界を見ているだけで、
けっして自分の頭で考えたものではない・・・。
そしてそのことに気づいている人は案外少ないように思う。

みなさま、節電も兼ねてテレビは消しましょう。
テレビに脳みそ吸い取られ、知らんうちに心まで奪い取られないように
気をつけなはれやー。

追記)
トラブルで遅れて始まった、昨日のもんじゅの引き抜き作業無事終了したようだ。
http://www.asahi.com/national/update/0624/OSK201106240001.html
今朝の朝日新聞には、この作業以外にもんじゅのことを大きく取り扱っている。
以前わたしが書いた記事(→コチラ)と似通った記述あり。
最近の朝日新聞はようやく「脱原発」ムードになってきた。
ヨシヨシ・・・。
もんじゅを含む核燃サイクルについては、おってきちんと書きたいと思います。



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  1. 2011/06/24(金) |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. 脱原発

共存なんて絶対ムリ!!!

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「牛も犬も馬も魚も植物も水も空気も、みんなみんなオマエが嫌い!」

今日は昨日に引き続き暑い!
昨日の大阪の気温は31度だったらしい。
フクシマの作業員の方のお身体が本当に心配です。

そして「東京でも真夏日となり、電力需要も伸びて本格的な猛暑が到来すれば
電力需給は一段と厳しくなる恐れもある。」と読売新聞(原発推進!)が報じている。
http://news.www.infoseek.co.jp/mycom/business/story/20110622_yol_oyt1t00970/
ほらほら始まった「電力足りませんキャンペーン」・・・。
勝手にやってくれ。

さて今日はもんじゅの落下物引き抜き作業の日。→コチラ
昨晩は最悪の事態を想定して家族会議を開き、今朝は浴槽をきれいに洗って
水を満タンにはり、20ℓタンク×2に水を確保した。
米とドッグフード、粉塵マスクとマスキングテープは確保済み・・・。

こんなことしながら、悲しみと怒りが沸々とこみ上げてきた。
いったいこの国はなんでこんなことになってしまったんだろう。
それは、これまで原発を容認してきてしまったわたし達大人の責任
でもあるが、フクシマがこんなことになってしまっている今でさえ、
まだこの国の原発は動いている。
そして国は、追加の安全対策を確認できたと言って、点検停止中の原発の
再稼動を要請している。
今日みたいに地震とは関係ない、しかも予告された作業でさえ
みんな不安に感じているというのに・・・。
(わたしのブログにも、ここ数日もんじゅというキーワードでの検索履歴が多い)

もんじゅのある敦賀から、わたしの住む大阪までの距離は180キロ。
原発立地の近隣の人たちはどれだけ不安に感じていることだろう。
「絶対安全」なんて絶対ない。
原発がどれだけ恐ろしいものかを知ってしまった今では、それと共存する
という選択肢はもはやあってはならない。

どれだけきちんとした安全対策をとったとしても、原発と共存しているという
事実があれば、国民の不安が消えてなくなるなるはずはない。

いったい誰のために政治やってるねん!
(書いてて涙がでてきた・・・。)

今回のもんじゅの作業・・・。
震災以後いつもわたしが覗かせてもらっているコチラで詳しい手順を
調べてくれていました。
ありがとう。
それによると今日の作業はメイン作業の前段階・・・。
まだまだ気は抜けないようです。

*もんじゅ(敦賀)付近の風向き→コチラ


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  1. 2011/06/23(木) |
  2. 原発
  3. | トラックバック:0
  4. 脱原発

国家戦略室という密室

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「あたまに虫いてるん?それって病気やね。」

以前書いた「国家戦略室」。→コチラ
6月7日に行われた際の会議資料をみつけた。→コチラ

この資料によると、「日本のこれからのエネルギー戦略の課題としては、
原子力の位置付け、エネルギーのベストミックス、電力システムなどの
白紙からの見直しが不可避であること。」と記されている。(資料P4)

また基本方針として(資料P10)
・最高度の原子力安全の実現
・原子力のリスク管理への挑戦 と記されている。

はい。
ご覧のとおりこの資料には、これからの日本のエネルギー政策は、
ベストミックス、分散型ではあるが「原子力ありき」で書かれています。

以前の記事でも書きましたが、この「国家戦略室」、原子力ムラの
核でもある経産省が中心となっている機関です。

「原子力のリスク管理への挑戦」っていったいどういうことやねん!?
挑戦って・・・。
今回の事故で原子力は人間の手ではどうにもならんことが証明されたやん。
現に今も手をこまねいてるばかりか、被爆や汚染が拡がり、事態は悪化する
一方でまだ出口も見えてないやん。
なのに、挑戦って・・・。
頭に虫わいてんちゃうか???(頭腐ってるor頭イカレテルの意)
普通じゃない・・・。

それにこの資料には「放射性廃棄物」のことが全く書かれていない。
こんな重要なこと、なんで書いてないねん!?
核燃やしたらゴミが出るのはわかってるはずやん。
そのゴミはどないすんねん?
脳みそ空洞化して「カネ」の文字で埋め尽くされとるな・・・。

定期点検中の原発を再稼動させなければ、全国の4分の3が停止した
ままこの夏を過ごすことになる。
そしてこれで何事もなければ、もうその4分の3は不要だとみんなが気づく。
その事実をつくってしまえば「脱原発」の民意はより強まる。
それを電力会社はじめ原子力ムラの悪魔たちは恐れているからこそ、
使者海江田とその仲間(安全保安員)をつかわすのだろう。

ところで昨日の徹vs関電八木の対決。
ようやった、徹!
徹の言うように電力問題は、自治体が主導でなければいけないと思う。
それがひいては個人の電力に対しての意識レベルの強化につながり、
電力を含むエネルギーの重要さを再認識することになるのだと思う。
ただし、徹ちゃん。
あんまり調子にのったらあかんで。
君は調子にのりすぎると、自分が関電や東電みたいな独占企業になりかねんやろ。
わたしが君を応援してるのはこの件だけなのだから・・・。
でも人間の長所と短所は、コインの表と裏やからなー。
心配は尽きない・・・。
(関連記事はコチラ)

さてさてこれから悪魔たちは、どんな「電力足りませんキャンペーン」
を仕掛けてくるのかな。

わたし達は、大きな力に負けないために
いったい何をすればいいのだろう。



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  1. 2011/06/22(水) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

23日 もんじゅの落下装置引き抜き作業!

もんじゅ 落下装置、23日にも引き抜き 福井
2011.6.18 02:50 産経ニュース

 日本原子力研究開発機構は、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で原子炉容器内に落下したままになっている燃料交換用の炉内中継装置本体を23日にも引き抜く方針を固めた。 炉内中継装置は直径46センチ、長さ12メートル、重さ3・3トンの円筒形。中央が直径約40センチの空洞になっており、燃料交換の際に空洞を燃料棒が通る仕組み。昨年8月に落下し、接合部が変形したため引き抜けない状態が続いている。

 原子力機構は当日、専用器具を使って装置と原子炉容器上ぶたの一部「スリーブ」(重さ3・6トン)ごと引き抜く計画。引き抜き後順調に作業が進めば今秋にも復旧し、今年度中に40%出力試験を行う考え。

 関係者によると、週明けにじゃばら式の専用器具を設置。23日午前9時ごろには、本体引き抜き作業に着手する。全体の作業終了は深夜になるという。当日は経済産業省原子力安全・保安院が立ち入り検査を行う。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/fki11061802510001-n1.htm
http://mytown.asahi.com/areanews/fukui/OSK201105230163.html


みなさん、23日~24日はもんじゅの動向に注視し、
風向きには注意をはらってお過ごしください。
関東の方も偏西風の影響があるので油断できませんね。

もんじゅは冷却材にナトリウムを使っているため、
常に爆発と火災の危険と隣り合わせにいる。
(しかも今までにも何度も事故をおこしています。)
またプルトニウムを増産する高速増殖炉のため、事故がおこると
大量のプルトニウムが放出され、肺がんのリスクを高める。

何事もなく終わればいいですが、念のため・・・
<被爆を軽減するための一般的な注意>
「原発事故の恐怖」瀬尾 健著 より抜粋

1)窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。ビルなどの空調は止める。
 日本様式の家屋は気密性が悪いので、その場合はできるだけ気密の良い家屋に避難させてもらう。

2)ヨウ素剤を早めに服用する

3)放射能雲に巻き込まれている間とその後しばらくは、
 屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。
 またはできるだけ家屋の奥、つまり外部と一つでも多く壁で隔てられているような場所を選んで、
 集まるほうが良い。二階よりも一階、一階よりも地下室があればもっと良い。
 窓のそばに長くいるのは禁物である。

4)ありとあらゆる容器に飲料水を溜める

5)放射能に巻き込まれている間は外出を控える。
 もしどうしても外出する必要が生じた場合は、健康で丈夫な成人(それも40歳以上)に用件を託す。
 (略)帰宅の際は、衣服を着替えて、脱いだものは屋外に廃棄する。

6)放射能雲が到着した後は井戸水はもちろん水道の水も飲まないほうがよい

7)雨や雪が降っている場合は特別の注意が必要である。
 浮遊している放射能微粒子は雨や雪にくっつきやすく、雨粒や雪には上空から地上まで
 広い範囲の放射能が濃縮されているからである。雪が積もった場合は、
 それが融けるまで放射能はそのままの状態で固定されているが、
 雨の場合も雪の場合も、降らない場合に比べて数十倍も地面汚染が強いと
 考えておかねばならない。雨には濡れないこと、衣服に付いた雪は払うこと、
 水溜りには近づかないことなどの注意が必要である。

逃げる場合は、原発から風下に引いた直線に対して直角に、
かつそれから遠ざかる方向に!

<参考>
付近の風向き→コチラ
もんじゅ 空間放射線時系列
最適化野郎のつれづれ日記
ストップ・ザ・もんじゅ


もんじゅ事故…原子炉内部を取材 投稿者 monju1

取り急ぎご報告を・・・。
無事終わることを祈ります。
ただし無事終われば再運転予定。
(絶対許さない!)

今回何事もなくても、日本には54基の原発があります。
フクシマの事故で、政府の対応は全て後手後手だったことを
教訓に、事前に自衛方法は考えておくことをお勧めします。
大きな地震がなくても、常に危険と隣り合わせ・・・。
原発と共存するとは、悲しいかなこういうことです。



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  1. 2011/06/20(月) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

2匹のキリン

IMG_2427_convert_20110619204838.jpg

ずいぶん前にご紹介したキリン・・・。
刺繍パネルなのでホコリよけに額にいれました。
この作品(とっておきなキリン)は、背景の一色をとって
台紙の色をグリーンにしてみました。

IMG_2425_convert_20110619205252.jpg IMG_2426_convert_20110619205412.jpg

こちらは最初に購入したもの。
タイトルの「サファリ」をイメージして、台紙の色はスカイブルー。
わたしの一番好きな色です。

作品は生で見るほうが何倍もステキです。
わたしの写真力が貧しくてステキさが伝わらなくて残念・・・。
岸野さん、改めてありがとう!

岸野真弓さんのHP→★



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  1. 2011/06/20(月) |
  2. インテリア
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  4. 脱原発

やつらの虎の子は?

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わたしの虎の子(イヌだけど・・・)

電力買い取り―今国会で成立させよう
2011年6月19日(日)付 朝日新聞社説転載

太陽光に風力、水力、地熱、バイオマス(生物資源)……。
これらの自然エネルギーを使って発電された電気を、
国が定める価格で買い取るよう電力会社に義務づける。
自然エネルギー普及の切り札とされる「全量固定価格買い取り制度」だ。

これを導入する法案が、国会でたなざらしにされている。
東日本大震災の日の朝に閣議決定され、すでに100日が過ぎたのに審議に入れない。
理由のひとつは、買い取る費用が電気料金に上乗せされるため、
経済界を中心に慎重論が根強いことだ。

経済産業省の試算では、制度開始から10年後、標準的な家庭で月150円から
200円ほど負担が増えそうだ。
電力を大量に使う企業にとっては、大きな負担になりかねない。
それでも、私たちは今国会で成立させるべきだと考える。

原発事故を目の当たりにしたいま、地球温暖化を防ぎながら、
原子力への依存度を下げていくには、自然エネルギーの普及を急がねばならない。

それに地域経済の自立や災害に強い国づくりにも役立つ。
小型の発電設備を家庭や集落に置けば、地域で電力を賄えるし、
発電所や送電網の事故による停電の被害も小さくできる。

そのうえ「純国産」だ。輸入に頼る石油やガスへの依存を減らせれば、
安全保障上も、長い目でみれば経済的にも利点は大きいはずだ。

各党も自然エネルギーの普及を公約している。
2009年の衆院選では自民党も「太陽光発電の買取制度など」による
自然エネルギー拡大を掲げていた。

なのに谷垣禎一総裁は「法案が実効的か検討の余地がある」と述べ、
審議入りに慎重だ。効果に疑問を抱くなら、高めるための提案をすべきだ。

この制度が根づけば、電気は電力会社が巨大な発電所でつくるものという
「常識」が覆る。国民が電気の利用者から、供給者になっていく。

裏返せば、電力会社が地域の電力供給を独占してきた既存の体制は揺らぐだろう。
それだけに強い抵抗は避けられない。電力業界は民主党にも自民党にも強い影響力を持つ。
その意をくんで、法案に反対する政治家が多く出るに違いない。

一方で、超党派の国会議員らが法成立を求め、議員200人余りが署名している。

これは、新しい政治の対立軸になる。
採決の際に、党議拘束をかけず、各議員の見識を問うてみるに値する。


本日は手抜き・・・。
やっぱりプロは違う・・・。
わたしが言いたいこと全て書いてくれている。
この法案(コチラ)が通れば発送電分離は、半分成功したも同じ。

電力会社の虎の子は、
1.送電線の独占
2.電気事業法に守られた総括原価方式(コチラ)
3.電源三法交付金(コチラ)
・・・今思いつくのはこれだけだけど、
この中でもやつらの一番の虎の子は送電線。
だからこの法案は、彼らと彼らを取り巻く「原子力ムラ」の村民たち
の存続にかかわる重要な案件なのである。
確かにしばらくの間は電気代が高騰し、経済に影響はでるかもしれない。
でもこれを乗り越えれば、未来に残せる日本に生まれ変われるに違いない。
どうかこの法案が可決されますように!

それと今日はひとこと言わずにはおれない。
海江田よ、オマエは悪魔のつかいか!?
フクシマの惨状見て、各自治体によくも原発の再稼動要請できるな。
そんなに自分たちを守りたいんか。
うぅ・・・。
もっともっともっと罵声を浴びさせてやりたい。
でもそれとともにわたしの品格も台無しになるので、
これぐらいにしときます。
全国の原発立地知事、悪魔の誘いにけっしてのらないでね。
よろしくお願いします!



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  1. 2011/06/19(日) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

この夏が勝負やねん!

DSC02263_convert_20110617164048.jpg
「どこよりも安いけど、おまえんとこの○○光やめたったわー!」

橋下徹大阪府知事と八木誠関電社長がついに対決!
(げっ!なにが誠や・・・)
ようやく今月21日にも会談するらしい。
「いけいけー徹!」
「いてもーたれ!」
(標準語になおすと「ボコボコにしてまえ!」これも大阪弁か・・・。)
この件に関しては、わたしは徹を応援することにしている。
敵の敵は味方なのだ。
あの関電社長、はじめはなにがなんでも「15%節電!」って
ゆうてたのに、徹はじめその他知事や企業までもが「その根拠を示せ!」
ゆうてるもんやから、最近はその幅を縮小させてもええみたいなこと
ゴニョゴニョぬかしやがってー!
なめとんな・・・。
注)悪態つくときのことばは、大阪ではユニセックス仕様となっております。

でもまあ「節電」はいいことなので、それとは関係なしに
わたしは、より心がけようと思います。
そして今以上になにができるか?をさがしていると
こんなものを見つけました。

「アンペアダウンプロジェクト」→詳しくはコチラ
アンペアダウンとは、
「各家庭のアンペア設定を1ランク下げよう」という提案のこと。
携帯電話の料金プランを変更するように、家族構成やライフスタイルの
変化によって、アンペアも見直しが必要。
アンペアダウンは、誰もが毎日の暮らしからはじめることができる創造的で、
未来志向のスロームーブメントです。

なんかお得な感じでワクワクしませんか?
電気のことを身近に感じられ、電気代も減らせる!
ブラボー!

・・・とここまで書いて関電に問い合わせてみました。
そしたらなんと、関電ほか中国、四国、沖縄電力は、アンペア数による
基本料金設定を行っておらず、契約種別は家庭用の従量電灯Aと
大口使用者用のBしかないみたい・・・。
上記以外の電力会社と契約されてる方は電話1本で簡単に変更できるそうですよ。
ぜひお試しください!
わたしは今まで通り自分を律して節電に励むことにいたします。

ところで電力の消費量、社会全体でみると家庭で使う電力は3割で、
あとの7割はやはり企業。
家庭での節電よりも企業の節電は効果大です。
環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長飯田哲也氏
はこんなことを提案しています。

1.中小事業者(50~500kW)には、「ピーク料金」を適用する。
  ピークタイムの使用料金を割り増しにして、電力量の引き下げをねらう。

2.電力需給が逼迫したときに電力会社が使用削減を要請できる
  需給調整契約というものがある。
  電力会社が個別の企業と交わしており、需要家にはパターン別の値引きがある。
  現段階ではこの契約は大口需要家に限られているが、これをもっと小口
  需要家にまで範囲を広げればじゅうぶんに電力量が下がり節電できる。

http://diamond.jp/articles/-/12623?page=3
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110409_5009.php

やる気になれば、いろいろ打つ手はあるやん。
それをなんの努力もなしに「原発なかったら困るやろー。」的な
屁ぇみたいな脅しに大阪人のわたしも徹ものれへんで!
この夏のりきったら、一気に6基減らせるかもしれんねん。
脱原発推進の滋賀県嘉田知事もこの夏が勝負と言っている。
また関電筆頭株主である大阪市の平松市長も「脱原発」を宣言し、
20日に関電八木社長にエネルギー政策の提言をする予定。
負けへんでー!
そんで、昨日書いた法案(コチラ)通ったら、若狭の原発に従事してる人の
雇用問題もクリアになる。
福井の人も今が頑張りどきや。
しっかり現実と未来をみてふんばってやー。
西川福井県知事、海江田なんかに屈したら絶対許さへん!



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  1. 2011/06/18(土) |
  2. 原発
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  4. 脱原発

再生可能エネルギー全量固定価格買取法案

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実を結んでほしい!                      胡桃のあかちゃん

首相、自然エネの固定価格買い取り法案成立に意欲
2011年6月14日12時28分 asahi.com

菅直人首相は14日の参院復興特別委員会で、太陽光や風力など自然エネルギーの
固定価格買い取り制度を導入する法案について「必ずこの国会で成立していただく
よう強くお願いしたい」と述べ、今国会成立に意欲を示した。

 首相は「今回の事故で原発のコストも大きく上がる。将来コストが下がる
再生エネルギーを促進する法律は極めて重要だ」と強調。
また、「補正予算案、再生可能エネルギーの道筋、いま出している法案に
ついては責任を果たす。その上で次の世代に責任を引き継いでいきたい」と述べた。


経産省が「再生可能エネルギー電気固定価格買取法案」を国会に提出しており、
3月11日午前中にに閣議決定され、通常国会に提出されていたよう。
その午後震災がおこったため、そのままたなざらしの状態だった・・・。
とういう経緯である。

この制度簡単にいうと、価格競争力の弱い自然エネルギーを、
一定期間通常の電気料金より高い固定価格で電力会社が買い取ることで、
大量普及と生産・流通コスト引き下げを促す制度。
経産省の発表概要
「固定価格買い取り制度」について

今、がけっぷちの菅首相が最後の花道を飾るがごとく、意欲的に取り組んでいる。
この法案が通れば、おそらく自然エネルギーの普及は目覚しい勢いで伸びる
ことであろう。
ただし高い固定価格は、電力需要者に高コストの負担がのしかかってくるため、
問題点も多いとは思うが、将来原発を含む枯渇燃料に頼らないのなら
いずれは通らねばならない道なのかもしれない。
しかしそのコストもその普及とともに次第に下がることになるだろう。
また、原発に知らず知らずのうちに支払っている費用
もんじゅの開発・維持費電源三法交付金)、これからの放射性廃棄物の
処理費などを考えると、案外そう高くはつかないかもしれない。

これが自然エネルギーを普及させるベストな方法かはわからないが、
すでに世界50カ国で実施されている制度で、この国の独占的な電力業界に
風穴をあけ、同時に原発が淘汰されていくことは間違いない。
また今までの原発立地の住民や、地方の自治体にも新しい雇用が生まれ、
都会と地方のまさにクリーンな関係が生まれることが想像される。
原発依存の自治体の自立も助けられるなら一石二鳥の制度かもしれない。
関連記事はコチラ

以下はネット配信されているお二人の動画。

エネルギーシフト勉強会1. 孫さん編
彼のプレゼンは、いつも人を惹きつける。
間合いと抑揚が絶妙。
(ちょっとやりすぎの感もあるが・・・。)
しかし、なによりも発想・提案から行動にうつす早さが並外れている。

エネルギーシフト勉強会2. 菅さん編
観てビックリ!
まるで別人のように生き生きしてる。
今までこんなに賞賛を浴びることはなかったのでは?

菅さんがエネルギーシフトに意欲的なのは、わたしにとっても
嬉しいことだが、フクシマの現状は日に日に悲惨さを増してきている。

小出先生によれば、「溶けた燃料は、圧力容器の下の格納容器でもとまらず、
炉建屋地下のぶ厚いコンクリートの構造物に、どんどん溶けながらめり込んでいる。
したがって、もはや水をかけようが循環冷却をしようが、炉心を冷やすことは不可能。
さらには、燃料がコンクリートをも突き破り、地下水と接触して、
(超高濃度の?)汚染水が海に流れ出すことが懸念される。」という。




作業員の方達、こども達の被爆もますます深刻化しており辛い。


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  1. 2011/06/17(金) |
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  4. 脱原発

スマートグリッド

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D「なあなあスマートグリッドって知ってる?」 J「それって、おいしいん?」

前々回の記事(コチラ)で需要と供給のバランスについて触れました。
需要が供給を少しでも上回ると停電になること。
だから、うまく「ピークシフト」や「ピークカット」をする
ことが大事であること。
でもそれって目に見えないものなので、「今がその時!」みたいに
目に見えてわかればいいと思いません?
そしたら需給バランスがとれて停電を恐がる必要がなくなりますよね。

今東電では、「電力の使用状況グラフ」として1時間毎の推移を
目に見えるかたちにして、ネット配信しています。
(関電でも今月下旬より実施予定と電話で聞きました)
でもこれって前年、前日のものと比較して予測するだけの超アナログな
情報配信にみえます。

そこで、本日ご紹介するのが「スマートグリッド」!!!(通販か・・・?)
実際、!!!つけるほど新しいものではなく、すでに欧米では実用化されています。
ここからは、わたしが調べたことを書いていきます。

スマートグリッドは、その幅広い用途により、その定義をひとことで言うのは難しい。
一般的には、IT(情報技術)の力で多様な供給者と需要者をリアルタイムに繋ぎ、
電力の需給を分散的に最適化する、次世代の電力網。
「需要者が供給者に協力することにより、電力の需給を最適化する」らしい・・・。
そしてスマートグリッドの導入の動機としては、アメリカ型と欧州型とがあるようだ。

<アメリカ型>
電力増加による設備投資の抑制と未整備な送電網による停電を防ぐため。
具体的には家庭にスマートメーターを設置し、電力を「見える化」する
とともに時間帯別料金を導入。
たとえば需要の多い時には料金設定を上げるなどして「ピークシフト」を促す。
つまり需要側をコントロールすることにより、設備の効率化をすすめると同時に
停電も防ぐ。

<欧州型>
エネルギーの自給自足を目指し、自然エネルギーのような不安定な電力を
有効に使えるようにするため。

そして今までのわが国日本はどうかというと、
・アメリカのような大規模停電もなく、また「総括原価方式」(詳しくはコチラ)
 により設備投資を抑制する必要もなかった。
・原発推進が国策だったため、欧州のように再生可能エネルギーの開発にも
 熱心ではなかった。
・日本の電力会社は地域独占で閉鎖的な特徴(原子力ムラ→コチラ)をもっていたため、
 多様な供給者と需要者を繋ぐというスマートグリッドの一番の特性を必要としなかった。

以上が日本でのスマートグリッド導入を遅らせてしまった原因だと考えられる。

しかし今後原発の順次停止とともに(強く希望)、もし「ピークシフト・カット」が
必要になればスマートグリッドの出番となり(費用は無視してます)、
その後再生可能エネルギーが本格化すればその本領が発揮されるに違いない。
さらに自立分散・開放型のスマートグリッドの個性をより尊重するなら、
日本でも「電力の自由化」「発送電分離」が必須条件となるだろう。

参考URL:北欧から考えるスマートグリッド
      自然エネルギー大国の必須条件
      今こそ日本にスマートグリッドを

あー、書いてて楽しくなってきた。
早く自分の生き方に合わせた、未来に残せる電力を
選べる時代がくるといいのになー。
いやいや未来は自分がつくるのだ!

そうそう、やっぱりわたしはバカでした。
スマートグリッドはIT産業。
ソフトバンク孫さんの得意とする分野なのでした。
(孫さんの過去記事はコチラ)
さすが先を見る目が違う、と今日気づいたわたしはかなりの凡人。
孫さんの頭には未来の図とそろばんが同等に存在してるんでしょうね。
それにしても彼の行動は早かったなー。
今さらながら脱帽!

*今日のオマケ→★ 


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  1. 2011/06/16(木) |
  2. 自然エネルギー
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