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   おくちは災いのモト

Out of the mouth comes evil.

核燃ゴミ増殖

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「えっ?日本ってゴミだらけなん?」

6月26日の朝日新聞の朝刊。
昨日もちょっと触れましたが、使用済み核燃料について書かれていました。
わかってはいましたが、あまりにもショッキングな内容だったので、要約してみました。

その前に、まず頭にいれておくこと。
日本の原発は、原発から出た使用済み核燃料から使える燃料(プルトニウム)
を再処理工場で取り出して、核燃料サイクルというしくみのもとで動かす予定。
そして最終的に要らなくなった放射性廃棄物(核のゴミ)は地層処分を予定している。
(海外では再処理せずに、そのまま地層処分される所が多い。→コチラ
ただし、核燃サイクルに必要な再処理工場も、地層処分する最終処分場すらない。
(再処理工場ができたとしても、全国の原発から1年間に発生する8割しか処理できない)
つまり現在、使用済み核燃料は再処理もできずにどんどん貯まっていく一方である。
そして、再処理されなければ高い放射能をもつゴミでしかない。
*現在一部の使用済み核燃料は、仏と英で再処理されています。

また、原発から出た使用済み核燃料は、そのまま再処理工場へ行くわけではなく、
いったん原子力発電所内や、建設中の青森県六ヶ所村再処理工場内のプールで
冷却するため、3年以上保管される。

ここからが本題。
「満杯は目前 行き場なし」・・・
このプールの貯蔵量がいずれももうすぐ満杯になるというのだ。
各原発内のプール→7割埋まっている
六ヶ所村のプール→9割埋まっている
プールが満杯になれば、原子炉内の燃料を取り出して交換することができなくなり、
原発の運転を続けられなくなる。
そこで一部の原発では、敷地内に別の建物を設けて、プールではなく中間貯蔵施設
として容器に入れて保管する方式(乾式貯蔵)で保管している。
また青森県むつ市で建設中の中間貯蔵施設も震災後工事が止まり、今後の対応も慎重だ。

「プールに密集 リスク増大」・・・
窮余の策として、たまり続ける核燃料の保管場所を確保するため、
各電力会社が取り組み始めているのが、「リラッキング」という方式。
通常の使用済み燃料は安全性確保のため、一定の間隔をあけて保管されているが、
この方式を採用することで、間隔をつめてより多くの燃料を保管することができる。
中部電力浜岡原発の廃炉作業に入っている2号機では、当初の設計容量の38%を
上回る1164体を収容している。
そして全国では、29基がリラッキングなどで貯蔵能力を向上させている。(朝日新聞調べ)
しかし当然、「燃料同士が過密になり、過酷事故時に損傷して臨海反応が起こる
可能性が高まる。その場しのぎに過ぎない。」
と明治大学勝田忠広准教授(原子力工学)は指摘している。

プールは原子炉建屋内にあり、外部から遮るものは鉄筋コンクリートの壁ぐらいしかない。
圧力容器や格納容器に包まれた核燃料と違って、ひとたび壊れれば、高濃度の放射性物質の
飛散の恐れが高い。


こんな実状です。
「安全性を確認できた」「より安全の強化に努める」
「脱原発に傾けば国民の生活がどうなるのか(前原外相)」
など言っても、じゃあ、このゴミいったいどうするねん???????
再処理工場ができたとしても、その燃料をつかって動かす「もんじゅ」
さえもその複雑な構造ゆえ依然としてできない。
(小出先生はおそらくこのままずっとできないだろうと言っている。)
原発を動かしたあとの使用済み燃料の行方が決まってないというのに、
これ以上ゴミをふやし続ける気持ちが全くもって理解できない。

それに、今や各地にある5万8千体の使用済み核燃料
(=高レベル放射性廃棄物)の存在は、はっきりいって
原発本体よりも恐ろしい。
しかもリラッキングなんてことしてるなんて身震いがした。
そんなことして「安全の強化」とはよく言えたものだ。
関電も「でんき予報」する前に、「ゴミ予報」出せばいいのに。
でも、もうすでに赤信号点滅中か・・・。

この地震大国においては時限爆弾を抱えてるも同じで、
まるで三流のホラー映画・・・。
あーこわっ。

やっぱり原発信奉者の頭、虫わいてるわ・・・。

追加)核のゴミ置き場について小出先生も語っておられます。
   (この方のブログとても参考になります。書き起こしもして下さってます。)
   →コチラ



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  1. 2011/06/28(火) |
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