数日前(12月14日)の朝日新聞の記事・・・
静岡県島田市は、東日本大震災で発生した岩手県大槌、山田両町のがれきを受け入れる方針を固めた。
14日、同市への取材で分かった。静岡県によると、受け入れが実現すれば東北(山形県)、関東(東京都)
以外の自治体で初めて。
http://www.asahi.com/national/update/1214/TKY201112140163.html↓その後(12月22日)の住民説明会
被災地のがれき受け入れの方針を固めている島田市は22日夜、焼却施設のある伊太地区で住民説明会を開きましたが、反対意見が相次ぎ、紛糾しました。
22日夜は、焼却施設のある地元住民を対象にした説明でしたが市外からも訪れ、100人を超える人で会場は一杯になりました。はじめに、国や県の担当者が「岩手県のがれき?は放射性廃棄物ではなく安全」と強調しましたが参加した人からは、反対意見が相次ぎました。受け入れの意向を示している市長に対する批判も相次ぎ、紛糾しました。
「島田市ガレキ受け入れ説明会その後」以下転載・・・
ここからは実際に参加された方からのレポートです↓
島田市の瓦礫受け入れについて本日、最終処分場周辺住民の要請を受けての説明会がありました。この地域の住民は、岩手県からの瓦礫の受け入れについての発表を13日に報道から知りました。24日には正式表明するという内容です。私も市に確認。16日の時点でこの地域への説明会の予定はないと。
どうやらその間、住民から説明を求める声が上がり、市の職員が出向く。そこでは、「市長が既に決めたので承諾してくれ」と言う説明。なんの相談も無くそんな話あるかと住民が立ち上がったようです。半日でその地域の住民の90%の反対署名を集め、説明会を要請。本日の住民説明会に至ったようです。
私は近隣住民ですが、そこに参加させていただきました。なぜなら、近隣には説明の予定も無いから。説明にいらしたのは、市の職員と県の方と環境省の方。主旨は東北の方が困っているから受け入れたいとのこと。もちろん助けたいですよ。
行政からの説明は、受け入れるのはキロ当たり13ベクレル程度の安全なものとのこと。案の定、総量については言及しません。島田市は報道によると年間5000トンの受け入れを表明している。単純な掛け算で子供でも分かる。13×5000で、6500万ベクレルになる。当初、新聞で県知事は県の受け入れ可能なキャパの1%を目標にと言っていました。
その時はあんな大量の瓦礫1%受け入れた位で役に立てるの?位に思っていました。でも、それは何トンなのかまでは把握していなかった。だから5000トンと報道されても1%内の話だと。私たち住民は専門家ではないので、ベクレルとかシーベルトとかよくわかりません。でも、単純な足し算や掛け算位分かります。
それが県からの要請の1%とは、600トンだったことが分かる。なぜ、島田市は要請もされていない600トンを超える5000トンを住民への説明も無いうちに表明してしまったのか。質問すればするほ
どに、なっとくとはほど遠くなっていく。
なのに、なぜ、納得いく説明ができないのか。私たちだって「被災地支援したくない身勝手な地域」という風に思われたくないです。ちゃんと説明して欲しい。その地区の説明会に集まった住民全員一致で反対と。
でもね、その集会が3時間にも及んでしまったのは、住民がちゃんと理解しようとしたことと、決定を延期してくれと自分たちの結論も保留の選択の可能性を最後まで捨てなかったから。それに応えなかったのは行政の方です。
島田市では24日、正式に受け入れを表明する予定でしたが、難しい選択を迫られることになりそうです。
↓その後細野環境大臣が瓦礫受入れの要請のため島田町を訪れた。
震災がれき 島田市長「試験焼却し判断」2011年12月25日 asahi.com 静岡
東日本大震災で発生したがれきの受け入れ問題で、受け入れに前向きな方針を表明している島田市の桜井勝郎市長は24日、試験的にがれきを受け入れて焼却し、安全性を確認してから正式に判断することを明らかにした。早ければ来年1月中に試験焼却を行いたい考え。島田市を訪れ、住民説明会に出席した細野豪志環境相も「安全性は私たち国が約束する」と、理解を求めた。
桜井市長は自治会や農協、商工会の関係者が集まった説明会で、試験的にがれきを焼却し、そのプロセスや放射性物質の数値を住民に公開すると説明。「住民には誤解や不安がある。すべて市民に公開して、これなら安全だと証明できてから、受け入れを判断したい」と説明会後の記者会見で語った。
試験的に受け入れるには県と岩手県との間で受け入れ協定が必要になる。大村慎一副知事は「量、時期、焼却方法は岩手県と早急に話し合いたい」と話した。早ければ、来年1月にもがれきを受け入れ、試験的に焼却を始めるという。
ただ、焼却には1週間ほどかかり、放射性物質の分析には1カ月程度を要する見込み。桜井市長が正式に受け入れを判断するのは、来年2月以降になる見通しだ。
これまで、焼却施設や最終処分場の地元住民を対象とした説明会では、反対意見が続出。桜井市長は理解を求めるため、試験焼却を始める前に川勝平太知事とともに地元住民への説明を再び行う予定だ。
受け入れへの理解が難しいのは「不安と茶の風評被害、子供を持つ親の気持ち」と桜井市長は分析する。「被災地の復興が早くできるように力になりたい」として、受け入れの対象である岩手県大槌、山田両町のがれきの安全性を訴えていく姿勢を見せた。
この日の説明会に出席した細野環境相は「処理をお願いするがれきは、放射性物質による悪影響はないものなので、そのことを丁寧に説明していくしかない」と、島田市や県を支援していくことを強調した。
◆ 細野環境相「安全、国が」
細野環境相はこの日、島田市の自治会関係者や農協などの団体幹部ら約160人を前に、がれきの受け入れを訴えた。細野氏は「復興の一番大きな壁が(処理の進まない)がれき。被災地だけでは限界があるので広域処理をお願いしたい」としたうえで、「安全性は国が責任もって確認するので、ぜひ(受け入れ)賛成の声を上げていただきたい」と訴えた。
出席者からは、茶への風評被害や、水や河川への影響などについて懸念の声が出た。大井川農業協同組合の下島孝之(たか・し)組合長は「がれきの受け入れは良しとするが、これ以上の風評被害は起きてほしくない。国や県には、客観的なデータを元に丁寧に説明して欲しい」と話した。
ただ、最終処分場や焼却施設周辺の住民を対象にした説明会では受け入れ反対の声が相次いでおり、桜井市長も「心配している方たちを説得するのは時間がかかる」とみている。
そしてそして
島田市長桜井氏の黒ーいお話・・・島田市長桜井勝郎氏は、桜井資源株式会社という産廃処理業者の元社長で、
市長になった後も、入札額を自身と関係の深い処理業者に漏洩するなどし、
市長という立場を利用し、私腹を肥やしていた。
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/51989339.html黒い話は、島田市長だけじゃないもんねー。
大阪府知事だって・・・。
瓦礫受入れ反対の署名お願いします!→瓦礫受入れやめて@大阪チラシや資料などあります。どうぞご自由にお使いください。
「あなたのお住まいの近くに焼却場はありませんか?」→大阪府焼却施設一覧 Google マップ
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- 2011/12/26(月) |
- がれき
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脱原発