処理実績は1736トン 静岡県内5市静岡新聞(2013/1/22 07:53)
「一つの区切り。被災地に支援の思いが届いただろうか」。
震災がれきの広域処理で静岡県が重点支援した岩手県山田、大槌両町で木くずの処理が1年前倒しで完了することが判明した21日、県や広域処理に先鞭(せんべん)をつけた島田市の関係者は安堵(あんど)した。ただ、放射能汚染などへの懸念で根強い住民の反対運動があり、被災地支援は課題を残したままだ。
両町の木くずは島田、静岡、浜松、裾野の4市で受け入れ済み。1日当たり山田町から20トン、大槌町から24トンのペースで搬出している。2012年12月末時点で島田が192トン、静岡761トン、浜松724トン、裾野44トン(いずれも試験焼却・溶融分含む)で、富士市の試験焼却分15トンを加えると計1736トン(山田町865トン、大槌町871トン)を処理したことになる。
島田市の関係者は「東海地震を考えれば人ごとではなかった」と振り返った。同市では最終処分場の出入り口が地権者が張ったロープで封鎖されたまま。ロープを外してもらう仮処分申請も検討中で、一部住民との間に大きなしこりが残る。
昨年6月に試験焼却を行った富士市は最終処分場周辺の合意獲得が難航し、受け入れに向けた議論はこれから。市幹部は「『実情に合った協力をする』との方針は変わっていない」と説明するが、全市民向け説明会を目前に控えた状況だけに「必要性を疑問視する意見も出かねない。タイミングが悪い」と懸念する。
静岡、浜松両市にも市民団体から公開質問状が出されるなど、曲折を経て実施にこぎ着け、支援の区切りを迎える広域処理。県の担当者は「多くの自治体が協力してくれた成果。ただ被災地にはまだ、不燃物などが残されていて震災からの復興は道半ば」と話した。
http://www.at-s.com/news/detail/474559946.html
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- 2013/01/23(水) |
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